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マルバカイドウ台りんご苗木を1年でつくる方法

 

[要約]
マルバカイドウ台苗木のつくり方として、長さ15~20cm、基部直径0.7cm以上のマルバカイドウ1年枝に品種の1年枝を通常どおり切り接ぎし、これを発泡スチロール箱に火山灰土壌を入れて挿し木すると、優良苗木を1年で育成できる。

[背景・ねらい]
りんごの苗木は一般に購入している例が多いが、品種や台木が不確かであったり、活着が悪いとか、早掘り苗や暖地産苗では年によって凍害が発生するなどの問題が指摘されている。このため苗木は自家生産した方がよいが、苗木の育成は台木を繁殖し、これに品種を接ぎ木して養成しなければならないので、定植できる苗木に育つまでには2~3年の期間が必要であり、これが自家生産の大きな阻害要因となっている。そこで、マルバカイドウ台の接ぎ木枝の挿し木による1年育苗法の可否を検討した。
[成果の内容・特徴]
1.gif1.挿し木には発泡スチロール箱(内法52×32×22cm)の底部に1.5cmの排水口を数個あけて用いる。これに最初小石を2~3cm入れ、その上に用土として土壌病害の心配がなく、礫を取り除いて細かく砕いた火山灰土を17cm程度入れ、地表面をマルチ用の黒ポリフイルムで被覆する(図1)。 続きを読む »